近年、都内でも集中豪雨による浸水被害がしばしば発生している。平成17年9月4日の野川下流域の浸水被害もその一つ。世田谷区鎌田地区を中心に大きな爪痕を残した。それを契機に世田谷区では流域対策(雨水浸透や雨水貯留)に積極的に取り組んでいる。すなわち、豪雨対策では河川や下水道の整備だけでは間に合わず、大量の雨水を一時に流出(河川や下水へ流入)させないための対策が重要になる。そこで世田谷区では、仮に区内全世帯が300リットルの雨水タンク設置すると、総貯水量が約13万㎥と小型ダムに匹敵するところから、世田谷区全体をダムに見立てて、”みんなでつくろう世田谷ダム”をスローガンに雨水貯留作戦を大々的に進めつつある。国分寺市でも他人事ではない。世田谷に学び、ダム作戦を進めたい。