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出羽三山めぐり

去る7月16,17日、一泊二日、駆け足で出羽三山をめぐった。古くから出羽三山詣では西の「伊勢参宮」に対し、東の「奥参り」として民衆の生活の中に息づいていた。江戸時代、当地国分寺でも裕福な農民は出羽三山に詣でていたようで、多摩蘭坂下に、湯殿山、羽黒山、月山と刻された石碑がある。出羽三山に詣でる旅の途中亡くなった人の供養塔だという。
ところで、出羽三山は、今から1420年ほど前の推古元年(593年)第33代崇峻天皇の第1皇子・蜂͡子皇子が羽黒山を開かれたのが始まりといわれている。羽黒山の山頂には、三山の神々を合祀する三神合祭殿(国指定重文:藁葺木造建造物としては日本最大)がある。社殿の前の御手洗池は鏡池と呼ばれ、人々から奉納された銅鏡が埋納されている。また、山頂に至る参道には、老杉が生い茂り、石段は2446段、途中の林の中には国宝の五重塔が優美な姿を見せている。
月山は、標高1984m、出羽三山の主峰として聳え、頂上には月山神社の本宮がある。8合目の弥陀ヶ原(標高1400m)から頂上にかけては高山植物の宝庫であり、湿原は尾瀬を思わせる。訪れた日は霧雨、風も強かったので、8合目の御田原参籠所(月山中之宮)から遥拝した。 
湯殿山は、出羽三山の奥の宮とされ、修験道の霊地である。湯殿山神社本宮、といっても雪深い山中のため恒常的な社殿はなく、梵字川のほとり、ご神体の大岩が鎮座している。裸足になり、お祓いを受け、参拝、温かいお湯を足の裏で感じながらの参拝だった。いずれにせよ、このような山深い地を、江戸の人々はどんな思いでめぐったのだろうか・・・。  


  • Posted by water. at 2012年08月02日16:38