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江川太郎左衛門(1)

江川太郎左衛門といえば、伊豆韮山の代官で、反射炉を築いた人物として教科書に載っており、それだけの認識だったのだが・・・。
明治維新当時、現国分寺市の一部が韮山県に属した経緯を調べている中で、国分寺市と江川太郎左衛門との結びつきを初めて知るに至った。つまり、江川太郎左衛門は確かに伊豆韮山を本拠とした江戸幕府の世襲代官ではあったが、その支配地は伊豆の他、相模、駿河、武蔵などの天領(幕府の直轄地)5万4,000石(後26万石)に及んでいた。その結果明治維新時、現国分寺市のうち、野中新田六左衛門組、榎戸新田、平兵衞新田、中藤新田、上谷保新田は代官江川太郎左衛門の支配地だったため韮山県に属することになったのである。
ちなみに、明治政府は維新時代官支配地をもとに府県を設置し、それまでの代官をそのまま県令(知事)に任命した。その後廃藩置県後の府県統合による韮山県の廃止に伴い、韮山県に属していた村々は神奈川県に編入されるに至った。

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    Posted by water. at 2013年01月06日17:16

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