多摩蘭坂の名前の由来、昨今忌野清志郎さんの聖地になっていることについては以前触れた。ところで、多摩蘭坂下(国立寄り)から北に向かっている坂(この先は内藤橋に至る)をご存じだろうか?坂の名前は白明坂(しらみざか)という。坂の上り口のところに、国分寺市観光協会の設置した説明板があり、名前の由来が記されている。(出所は皇国地誌:明治政府が作成した民族歴史収集書類)これらによると、1333年、新田義貞が鎌倉攻めに際し、分倍河原に布陣する幕府軍を払暁急襲すべく夜間兵を進めてきたところ、このあたりで夜が白々と明け、大いに失望(一旦攻撃を断念)したところから、里人がこの坂を白明坂と呼ぶようになったとか。ロマンのある名前であり、私は大いに気に入っている。